あの名作もそうだったの?さいたま市が舞台の漫画をチェック!

埼玉県というとあまりドラマの舞台にはならなかったり、観光地がないというイメージを持たれがちな一面があります。しかし実は意外な名作漫画の元ネタがさいたま市だったりもするのです。ここではさいたま市を舞台とした漫画3つを紹介します。

女子テニス漫画の金字塔


昭和40年代に一大テニスブームを巻き起こした漫画といえば、山本鈴美香の作品「エースをねらえ!」です。お蝶夫人を代表とする個性的なキャラクターや、その女子スポーツとは思えない厳しいコーチングとスポ根ぷりで、大きな支持を得て、三回のアニメ化やドラマ化が行われています。
その名作漫画の舞台となったのが、実はさいたま市の浦和区です。当時は浦和市と呼ばれていました。しかし実はアニメやドラマになった時には何故か舞台が変えられて、神奈川の高校になってしまった件でも有名です。あくまでも原作ではエースをねらえはさいたま市を舞台としているのですが、アニメしか見た経験がない人は神奈川が舞台と思うかもしれません。なぜ変えられてしまったのかは不明ですが、埼玉県民にとってはあまり面白くない点でしょう。作者の山本鈴美香は進学校で知られる埼玉県立浦和西高等学校の出身で、自分の母校をモデルにしたと推測されます。日本人離れした外見のお蝶夫人が埼玉出身と考えると、ちょっと違和感を覚えるところもありますが、当時の少女漫画ではこのような金髪の友人やライバルが登場するのは当たり前でした。

女性漫画家が描く男子高校野球漫画も舞台に


野球漫画というと殆どの場合、野球経験があったり、野球ファンであったりする男性の漫画家が描いてきました。しかしひぐちアサの描く「おおきく振りかぶって」は女性漫画家が描く高校野球漫画として話題になりました。そしてこの漫画の舞台である高校は、さいたま市浦和区に存在する設定になっています。高校の名前は実在しないものですが、さいたま市周辺の地名や球場も登場し、さいたま市に住んでいる人ならば、地元が舞台だとすぐわかるものになっています。
作者が女性で異色と書きましたが、作中に出てくる監督も女性で、作品の開始時は実際にそのような高校はほとんど存在していませんでした。しかし後に女性監督が指揮する高校の男子野球部も複数生まれ、ある意味現実に影響を与えたといえる作品になっています。内容は気合や熱いといった雰囲気は薄めで、女性らしく心理描写に重きをおいたものになっています。そのせいか女性ファンも非常に多い作品です。
また大宮県営野球場で開催された西武対日本ハムの試合とコラボして、声優が登場し始球式に登場したイベントもありました。なお作者はエースをねらえ!と同じように埼玉県立浦和西高校の出身です。

聖地巡礼ブームを産んだ漫画

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これまではスポーツ漫画を取り上げてきましたが、ちょっと趣を変えていわゆる4コマ美少女日常マンガをご紹介します。それは角川書店から発売されている漫画「らき☆すた」です。正確に言うと、さいたま市だけが舞台ではなく、周辺の春日部市や鷲宮なども舞台としているのですが、大宮を中心にさいたま市も非常に多く登場する漫画になっています。
主人公はアニメや漫画などのオタク文化が大好きな少女なので、大宮周辺にあるアニメショップなどに足繁く通い、作中でもそのアニメショップが舞台になる回があります。また大宮ソニックシティで開催されたイベントに開催する話もあり、背景には大宮駅周辺が非常に細かく描かれているので、大宮をよく知っている人ならば「この辺を歩いているな」というのがよく分かるようになっています。
さいたま市以外にも鷲宮神社が非常によく出てきて、実際に鷲宮神社でもらき☆すた関連のイベントを開催するなど、地元振興にも大きく貢献した漫画になっています。聖地巡礼ブームの先駆けになった作品でもあるので、背景をチェックするのが好きな人にもおすすめです。

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